「ちいさいおうち」は、バージニア・リー・バートンによって描かれた、世界中で愛されてきた名作絵本です。小さな家の目線で語られる物語は、子どもたちにとっても大人にとっても、心に深く残るメッセージを届けてくれます。今回は、4歳からおすすめしたいこの絵本を、私自身の大切にしているお米や発酵文化と重ねてご紹介します。
◆ちいさいおうちの物語
丘の上に建てられた「ちいさいおうち」は、四季を感じながら穏やかに暮らしていました。春の花や夏の太陽、秋の月や冬の雪。おうちはすべてを見守り、幸せを感じていました。けれども時代が進むにつれて、周りに道ができ、電車が通り、やがて都会の真ん中に取り残されてしまいます。高層ビルに囲まれ、かつての自然が消えた世界で「ちいさいおうち」は静かに耐えていました。そして最後に子孫の家族が見つけ出し、再び自然豊かな丘に移され、再び四季を楽しむことができたのです。
◆変わっていくものと、変わらないもの
この物語を読むと、私たちの暮らしも同じだなと感じます。便利さやスピードを求める社会の中で、大切なものを見失ってしまうことがあります。しかし「変わらないもの」を見つめ直すことで、心が落ち着き、未来に繋がる豊かさを感じられるのです。私自身はその「変わらないもの」を、お米や発酵の文化の中に見ています。
◆発酵やお米が教えてくれること
お味噌やお醤油、甘酒や麹。これらは何百年も前から日本の食卓を支えてきた発酵文化です。四季とともに育まれ、人々の手で語り継がれてきました。お米も同じです。精米して炊くときの香り、炊き立てを囲む団らんの時間は、時代がどれだけ進んでも変わらない幸せを与えてくれます。「ちいさいおうち」が丘に戻って穏やかに過ごしたように、私たちの暮らしにも戻るべき原点があるのだと思います。
◆子どもと一緒に感じたい時間
絵本を読みながら「おうちが都会に囲まれてさみしかったね」「自然に戻れてよかったね」と話すと、子どもたちは「お花や山がいいね」と答えてくれます。その言葉に、私自身がハッとさせられることもしばしばです。そしてお米を一緒に研いだり、味噌を仕込んだりするときにも同じように「これが私たちの豊かさだね」と伝えたいのです。
◆まとめ
「ちいさいおうち」は、時代の流れの中で見失いがちな「変わらない大切なもの」を思い出させてくれる絵本です。発酵やお米の文化と同じように、語り継がれてきたものには人の心を豊かにする力があります。だからこそ、この絵本を子どもと読む時間は、ただの読み聞かせではなく、未来に繋がる学びのひとときなのだと思います。ぜひ、親子でゆったりと味わってみてください。
自分らしい子育てを始めたいあなたへ
「ママと子どもの元氣ラボって、どんな場所なんだろう?」と気になったあなたは、
こちらの紹介ページから代表の想いや活動内容をぜひ覗いてみてください。
さらに、子育ての悩みを今すぐ相談したい方は、
公式LINEにご登録いただくと、無料相談をご利用いただけます。
あなたの子育てがもっと楽になるヒントが、ここからきっと見つかります。












