「モチモチの木」は、子どもに勇気や祈りの心を伝えてくれる名作絵本です。5歳になると物語を最後まで集中して聞けるようになり、主人公の気持ちに共感したり、自分の体験と重ねて考えられるようになります。だからこそ、この時期に「モチモチの木」に出会ってほしいと思うのです。
◆モチモチの木のお話
物語の主人公は、弱虫で暗い夜が怖い「豆太」という男の子。夜のおしっこも一人では行けないほど臆病です。でも、ある晩おじいさんが病気になったとき、豆太は勇気をふりしぼって真夜中に医者を呼びに行きます。その時に見上げたモチモチの木は、千の灯がともったように光り輝いていたのです。この場面は、読むたびに胸が熱くなるほど美しく描かれています。
◆影絵のように美しい場面
特に印象的なのは、夜の闇に浮かび上がるモチモチの木の姿。絵本の中では影絵のような美しい場面として描かれていて、幻想的な雰囲気に包まれます。子どもたちはその光景を目にすると、不思議と静かになって物語の世界に吸い込まれるよう。私自身も、読み聞かせのたびに胸がじんわりして、最後まで声が震えてしまうことがあります。
◆5歳だからこそ響くテーマ
5歳は、自分と同じ年頃の主人公に共感しやすい時期です。臆病で弱虫な豆太は、まるで自分の姿のように感じられる子もいるでしょう。でも、大切な人のために勇気を出す姿は、子どもに「自分もできるかもしれない」という気持ちを芽生えさせます。特に「勇気とは、恐怖を感じながらも一歩踏み出すことなんだ」というメッセージは、成長の大きな支えになるはずです。
◆親子で語り合えるポイント
読み終えた後に「豆太はどうして一人で外に行けたのかな?」と子どもに問いかけると、勇気の意味について自然に話が広がります。さらに「もしあなたならどうする?」と聞くと、子ども自身の考えを引き出すことができます。勇気や祈り、家族のつながりについて、親子で語り合えるのもこの絵本の魅力です。
◆私のエピソード
実はこの絵本、寝かしつけの時に子どもが持ってきてくれることも多いのですが…最後まで読む前に私が寝てしまったことが何度もあります。静かで美しい場面が続くので、読みながら心がやさしくなり、つい眠気に包まれてしまうんです。そんなふうに、子どもだけでなく親の心まで癒してくれるのも「モチモチの木」の大きな魅力だと感じています。
◆まとめ
「モチモチの木」は、勇気と祈りの心を子どもに伝える大切な一冊です。5歳の子どもにとって、自分の弱さと向き合いながらも大切な人を想う力を学ぶ貴重なきっかけになります。影絵のように美しい場面とともに、心に深く残る物語をぜひ親子で楽しんでみてください。
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