雨の日の天然プールで育った子育て
「子育て 外出 ストレス」という言葉を見ると、なんだか外に出ることが大変なように聞こえますよね。でも、私の場合はまったく逆でした。雨の日こそ、外に出るのがいちばん楽だったんです。外は“無料で遊べる天然のプール”。それに気づいてから、雨の日がちょっと楽しみになりました。
水着を着て、びしょ濡れになる日が“当たり前”だった
雨の日は、まず子どもたちに水着を着せるところから始まります。傘も長靴もいらない。裸足にサンダル、そして水着。大きな水溜まりを見つけると、ためらいなく飛び込む子どもたち。ばしゃーん!という音と、声にならないほどの笑い声。
あの瞬間の子どもたちのキラキラした顔を、今でも鮮明に覚えています。最初は足を入れるだけだった子も、次の瞬間にはお尻まで浸かり、最後は全身びしょ濡れ。雨の日は、子どもたちにとって最高の冒険の日でした。
炊飯器をベビーカーに乗せていた頃
その頃の私は、とにかく外のほうが楽でした。家の中にいると部屋は散らかるし、兄弟げんかも増えるし、エネルギーの行き場がなくなる。でも外に出れば、自然の中で勝手に遊んでくれる。
お弁当をつくる余裕もない日は、炊飯器ごと持っていっていました。二人乗りベビーカーの上に炊飯器を乗せたり、炊飯器の取っ手をバッグのように手に下げたり。海苔と塩だけ持って、公園でそのままおむすびにする日もありました。
「今日は何作ろう」ではなく、「外で食べたら全部ごちそう」。そんな感覚で子育てしていた気がします。
雨の日は、水道代も節約できる最高の遊び場
外で思い切り遊んでくれると、子どもたちはびっくりするくらいご機嫌で、びっくりするくらい食べるし、びっくりするくらい早く寝る。雨は“片付け不要の天然アクティビティ”。水道代もいらない。公園一面が遊び場になる。
だから私はレインコートを着て、帰り道はそのまま手ぶらで帰って、お風呂場へ直行していました。びしょ濡れでもそのまま笑いながら入れるお風呂。その時間が、なんだか好きでした。
外に出ることで、わたしの心も楽になった
子どもたちが全身で雨を楽しんでいる姿を見ると、私の中の緊張もほどけていきました。「外に出ちゃえばなんとかなる」。そんなシンプルな発見が、子育ての重さを少しずつ軽くしてくれたんです。
家が片付かない日も、料理が手抜きの日も、おむすびの塩加減が適当な日も、全部「それで十分」。必要だったのは、完璧さよりも、笑って過ごせる時間でした。
今、雨の日がしんどいあなたへ
もし今、雨の日の外出がストレスに感じているなら、「外に出てもいいんだ」と思ってみてください。傘がなくても、予定どおりに進まなくても、濡れてしまっても大丈夫。
雨の日は、子どもたちが思い切り遊べる最高のチャンスでもあります。そしてあなたの心にも、少しだけ余白をくれる日でもあります。
あなたの子育てにも、楽しい雨の日がやってきますように。












