暗闇から見えた小さな光
「子育て 糸島 働き方って、どうやって両立すればいいんだろう」そんな不安を抱えていませんか。頑張っているのに空回りしたり、誰にも頼れず毎日が走り抜けるように過ぎていったり。糸島の豊かな自然に癒されるはずが、その余裕すらない日だってありますよね。まずは、そんな気持ちを抱えながらここに来てくださったあなたに、そっと寄り添いたいと思っています。
朝4時に始まる“戦い”の毎日
私が公務員になって半年、すぐに妊娠が分かりました。そこから産休・育休・復帰を繰り返し、3年半で3人を出産。そしてその後に4人目の妊娠。振り返れば、あの頃の私はずっと走り続けていました。
毎朝4時に起きて教材を準備し、朝ごはんと夜ごはんを一気に作る。朝ごはんはお弁当箱に詰めてまだ寝ている子どもたちをおんぶし、二人乗りのベビーカーを押し、6時には外に出る。子どもたちの貴重な時間を大切にしたい一心でした。公園で先にたっぷり遊んで、朝ごはんはお弁当箱に入れてシートで食べていました。絵本も読んで保育園へ送る。満足していたのか、子どもたちは保育園で泣かずに「ママ、いってらっしゃい」とギュッと抱きついてくれました。
帰り道でも童歌を歌い、家に着けばご飯、お風呂、絵本、お絵描き。土曜日は朝7時から習い事をはしごし、日曜日はコンサートやイベントへ。今思えば、10年ほど本当にほとんど眠っていませんでした。でも「子どもの未来に必要なことをしてあげたい」その想いだけで動けていた気がします。
仕組みが噛み合わなかった仕事と育児
給食を食べたくて公務員になった私、教育現場が好きだった私は、仕事が好きでした。そして、当時の同僚たちはとても頑張っていて、みんな一生懸命でした。ただ、私の生活と働き方の仕組みがどうしても噛み合わなかったんです。
管理職としての立場上、業務の進行や周りへの負担を考えるのは当然のこと。頭では分かっていました。それでも、休むたびに「他の人に迷惑がかかる」「仕事が遅れる」と言われると、自分が職場にいてはいけないような気がして、心のどこかがじわじわと削られていきました。子どもが熱が出て必死で病児保育電話するけど、8時からしか預けられないので遅刻しないといけなくて、子どもが入院した時も泣きながら色んな人に電話して数時間だけでも職場にいって仕事したりしました。
正規雇用が少なくてみんな余裕がなく、そもそも仕事の分担が出来ない。休みの日の夜に仕事しに行ったり、子どもが寝た後に起きて仕事したりしました。でも、次第に話しかけてもらえる機会が減り、気まずい空気の中で息を潜めるように働く日々は、想像以上にしんどいものでした。「迷惑をかけたくない」「頑張らなきゃ」そう思えば思うほど、自分の居場所が分からなくなっていきました。
そして訪れた“心の限界”
体力も気力もギリギリで、通勤中に低血糖で倒れたこともあります。子どもが寝静まった部屋で「明日が来なければいいのに」と思ってしまった夜もありました。それでも手づくりのものを食べさせたい、翌日もまた4時の暗いキッチンに立つ。そんな毎日でした。
暗闇から見えた小さな光
そんなある日でした。仕事でも育児でもなく、“心”が限界に近づいていた頃、イベントで出会った方が「子どもたち見ておくよ」と自然に声をかけてくれたんです。初対面なのに、泊まらせてくれる人までいました。
その優しさは、大げさではなく、暗闇の中でふと見えた一筋の光のようでした。「ひとりじゃ無理だった」とやっと認められた瞬間。張り詰めていた心が少しずつ緩み、涙が勝手にこぼれてきたのを覚えています。
あの日の光がなかったら、今の私はいません。誰かのさりげない優しさが、私にとって“救い”そのものでした。
あなたに伝えたいこと
子育てと働くことを同時にこなすのは、決して簡単ではありません。誰も気づかないうちに、頑張り続けるあなたの心が限界を迎える日もあるはずです。でも、ひとつだけ伝えたいことがあります。
あなたはひとりで頑張らなくていい。
助けてもらっていい。
光は必ず、あなたのところにも届く。
そして、その光に出会いたい時は、いつでも会いに来てください。あなたの話をゆっくり聴ける場所が、元氣ラボにはあります。












