夜中に泣く赤ちゃんと、泣きたい自分へ
長男のとき、本当に毎晩泣いていました。
赤ちゃんが泣くたびに胸がぎゅっとして、どうしたらいいのかわからなくて、私まで泣いていました。
「もう明日なんか来なきゃいいのに」って、本気で思った夜もありました。
夫は一度も起きなくて、横でぐっすり眠る姿を見ていたら、心の中に静かに殺意が芽生えました。
あの瞬間、自分が怖くなったけれど、それくらい限界だったんだと思います。
寝不足って、人を壊すんですよね。
笑えなくなるし、優しくできなくなる。
息をするのもつらくて、「母親なのに」と自分を責めてばかりいました。
朝が来ても、うれしくない。
太陽の光がまぶしいのに、心はどんよりしていて。
あのときは、誰かに「頑張ってるね」と一言言ってもらえるだけで救われたかもしれません。
少し話したら、世界が変わった
そんなある日、同じように夜泣きで悩んでいるママと話しました。
「うちも全然寝てくれないよ」って笑って言われた瞬間、涙がぶわっとあふれました。
ああ、私だけじゃなかったんだって思いました。
その一言で、心の奥の重たい石が少し動いた気がしました。
それから少しずつ、言葉を口に出すようになりました。
「しんどい」「つらい」「眠りたい」「助けて」
そう言えるだけで、世界が少しやさしくなりました。
不安や疲れは、抱え込むと苦しくなるけれど、誰かと分け合うとちゃんと軽くなるんですよね。
完璧じゃなくていい
子育ての正解は、人の数だけ違います。
誰かと比べなくていいし、できない日があってもいい。
赤ちゃんが泣いても、あなたが泣いても、それは愛している証拠です。
完璧なママなんていません。
ただ、毎日を必死に生きているだけで、十分すごいことなんです。
あの頃の私は、毎日「頑張れ」しか言われなかったけど、本当は「頑張らなくていいよ」って言ってほしかった。
今のあなたにも、そう伝えたいです。
頑張らなくていい。
泣いても怒ってもいい。
とにかく、生きのびましょう。
とにかく、生きのびよう
今つらい夜を過ごしているあなたへ。
どうか無理しないでください。
ごはんが食べられなくても、部屋が片づかなくても、今日は泣いて終わってもいい。
ちゃんと夜は明けます。
あなたは一人じゃありません。
辛いときは、いつでも連絡してください。
その声を、私はちゃんと受け止めたいです。
そして今、その長男は中学生になりました。
当時の話を笑いながらできる時間が、ちゃんとやってきました。
あのとき「生きのびよう」って思った夜が、今の幸せにつながっています。
だから大丈夫。
あなたの夜も、きっと光に変わります。












